ています。知的レベルについてもインテリジェンスの高い方もいれば低い方もいる。そうした幅の広い人たちのケアをどのようにするか、また、その人たちをどのように教育していくか、どのように知識を自分自身のものにしてもらうかという手助けをするということです。
3点目は、糖尿病の経過に影響する今後の糖尿病ケアのノウハウの提供です。最新情報や新しい血糖測定の機械を紹介するといったことです。とくにアメリカは腎移植が盛んに行われていますので、そうした情報も患者さんに提供するという内容が含まれています。
CDE制度の目的は四つに分かれます。第1は、糖尿病教育者の適性基準の定義、すなわち糖尿病教育を行う人たちのレベル(質)を定めています。2番目は、認定に必要な知識水準を定め測定すること。これは先ほどお話しした試験にあたります。3番目は、合格者を正式な形として認めるということです。これはアメリカでも国家資格ではないのですが、この資格を持つことによって、保険会社から一定の金額が支払われるということです。日本とアメリカは医療制度が違い、アメリカの場合患者さんが個人個人の保険に加入していますので、患者さんが糖尿病で病院にかかってCDEから教育を受けると、CDEはその患者さんの加入している保険会社に請求書を送りますと、保険会社のほうはCDEに教育を受けたことに関しての支払いをする。つまり保険上は正式な形としてこの資格が認められているということになるわけです。
4番目は、専門知識や技術の継続的な向上を図るということです。先ほどお話ししたように、糖尿病教育や治療は日進月歩であり、とくに遺伝子学的な部分ではかなりの部分まで解明されてきていますから、そういった専門知識は常に自己啓発をしながら継続的に行っていくことも目的として含まれています。
技術も常に自己啓発をしながら継続的に行っていくことも目的として
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